アキレス腱炎とは足のふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)と踵骨(踵の骨)をつなぐ部分の腱(アキレス腱)や腱周囲に炎症が起きたものです。

ランナーや中年のスポーツ愛好家などに多く発生すると言われていますが、特にスポーツをしていない人にも発生することがあります。

〈原因〉

・走る・歩く・跳ぶなどの動作でアキレス腱に繰り返し加わる負荷

・年齢とともにアキレス腱は脆弱となり炎症を起こしやすい

・偏平足や肥満なども原因となる

〈症状〉

・アキレス腱部の圧痛(押して痛む)

・アキレス腱部の腫脹(腫れ)

・歩行時の痛み

・発赤や熱感を伴うこともある

発症初期は起床時や運動開始時のみに痛みを感じ、動いていると徐々に痛みがなくなることもあります。

〈治療〉

痛みが強い急性期は安静が必要になります。また下腿三頭筋の柔軟性の改善や炎症を引かせるための物理療法などを行います。

その他にもテーピングや適切な靴を履くことでアキレス腱への負担を軽減させることもできます。

当院ではアキレス腱炎の炎症部位を問診・視診・触診および病態の観察に有効な超音波観察装置(エコー)を用いて正確に病態を判断し、早期治療・早期回復に努めて施術を行っています。